10年ビジョン、その後
先月、社内で10年後を描くビジョンを話し合っているとお伝えしましたが、先日めでたく「経営指針」として完成し、これを共有する発表会を行いました。
その場に、どうしても参加できなかったスタッフがいます。育休を取っていたため、この指針づくりの輪の中にしばらく入れず、当日もお子さんの体調不良で欠席になりました。
後日、録音された発表を聴いたそのスタッフが、感想文を渡してくれたのです。
そこには、欠席していたとは思えないほど具体的な“想い”がつづってあり、正直、私は感動で泣きそうになりました。
印象的だったのは、「ビジョンを“いい話”で終わらせず、自分に落とし込もうとしている」ことです。お客さまに何を届けたいのか、どうすれば喜んでいただけるのか。価値観を言葉にして、現場での改善や工夫につなげ、結果として“信頼関係”になる——そんな視点が書かれていました。
また、「個人の頑張り」ではなく、「チームとしての知恵の集め方」に話が及んでいたことも感動です。現場で見つけた改善点、お客さまの声、ちょっとした気づき。そういう情報は、誰か一人が抱えるのではなく、みんなで共有し、みんなで良くしていく。小さな会社ほど、これが力になる。そんな決意が伝わってきました。
さらに、自分自身のことも「言われたことをやる」だけで終わらず、「原因を考え、次の一手を提案できる人になりたい」と言い、そして最後の一文に繋がります。
最後の一文は、「10年後のわが子に自分の働く姿、挑戦する背中を見せたい」と締めくくられていました。
「楽なことは楽しくない」「感動の最上級は“まさかそこまで”」「人それぞれだよねはNGワード」など、わが社の方針には一般的でない「共通辞書」があります。ひとりひとりが成長すれば、仕事をつうじてきっとプライベートも充実する、そんな思いがこもっているのですが、子どもたちから尊敬される姿は、そのひとつの到達点だと思います。思いは少しずつ現実になっていく気がします。このように“参加できなかった人”の心にまで届いたのなら、間違いない。そんな確信をもらった出来事でした。
(吉岡)