社員同士が外で学ぶ時間
先日、私が所属する会の合同社員研修に、社員4人と一緒に参加しました。
経営者には「社長たちの会」があり、他社の経営者と話したり、悩みを共有したりする機会があります。ところが社員には、意外とそういう場が多くありません。毎日同じ会社の中で働いていると、自分たちの会社の良いところも、課題も、なかなか客観的には見えにくいものです。
今回の研修は、15年間、毎年続けてきた「合同入社式」と「合同新入社員研修」の経験者たちがつくる「同期会」の企画として実施されたものです。かつて新入社員として同じ場に集まった人たちが、今度は自分たちで学びの場をつくる。そう考えるだけでも、年月の積み重ねを感じます。
研修では、弊社の社員4人がそれぞれ違うグループに分かれ、他社の社員さんたちと話し合っていました。私は少し離れたところからその様子を見ていたのですが、入社式の頃の姿を思い出しながら、今の姿には自然と笑みが浮かんできます。
弊社はこの15年間で、新卒採用が4人だけです。決して多い人数ではありません。けれど、その4人が一人も欠けることなく、今回そろって参加している。実はそれ自体が、どうやら珍しいことだったようです。私たちにとっては、毎日顔を合わせている当たり前の仲間です。しかし外に出てみると、その「当たり前」が当たり前ではないことに気づかされます。他社の方から称賛していただき、はじめてそれは「当たり前じゃない」と気づく、交流はそんな機会にあふれています。
研修が終わった後、社員の一人がこんなことを言いました。「グループLINEには、もっとたくさん(他社の)同期が残っているのに、参加しているのは私だけでした。もっと同期たちにも参加できるチャンスを増やしていきたい」この一言は、衝撃的でした。知的障害という負い目からか、入社時には何に対しても消極的だった彼女が、一つひとつ経験を重ね、今は自分の成長だけでなく、仲間の成長まで考えて「自分も企画するメンバーに入りたい」と言うのです。もう、目頭が熱くなって、たまらず天井を見上げることしかできませんでした。
(吉岡)